2025年最新版!人材紹介の業界や職種ごとの手数料相場について

人材紹介
※こんな方向けに書いている記事です。
  • 採用関係者で、競合他社の採用単価を知りたい
  • 採用関係者で、人材紹介サービスを検討している
  • 現職が人材紹介会社のRA

企業の発展や競合他社へ勝つためにも「採用」は欠かせないもの。そんな中、採用手法の一つとして導入企業も増えている人材紹介サービス。しかし導入しようと思っても高いイメージがあり、手が出しにくい企業もまだ多くあると思います。

人材紹介は高い?手数料の相場など、導入前に知っておきたいこと」でも詳しく解説していますが、1名あたりの採用手数料は理論年収の30~35%と言われています。ただし、あくまでこれは「大手を中心とした総合的・一般的な手数料相場」のため、全ての業界・業種にあてはまるものではありません。

そのため、今回は私の人材業界5年間の経験・独断・偏見で調べあげた2024年最新版の業界・業種ごとの手数料相場について解説します。特に採用関係者の方は参考にしていただければと思います。※すべての業界・業種を網羅している訳ではないため、ご了承ください。

30~35%が相場の理由

まずは前述した、人材紹介手数料相場と言われている理論年収の30~35%というのは、リクルートdodaといった、大手人材紹介会社の規定の手数料がベースとなっています。

そのため、「全ての採用する企業が理論年収の30~35%を払って採用している訳ではない」ということをまずご認識ください。なぜかというと、この手数料は人材紹介会社が自由に設定をできるからです。

例えば、「理論年収の25%」や「一律○○円」などで設定している企業もあります。ただし、採用は年々難しくなっているため、採用するためには理論年収の30~35%を払わざるを得ず、総合的にみて年収の30~35%が相場となっています。

30~35%を支払う人材定義

理論年収の30~35%というのは、主に中途採用での相場です。つまり、社会人としての経験や実績などがあることが前提の人材です。ここは私の感覚込みで明確な定義は難しいですが、ざっくり下記のような人材を採用するときには理論年収の30~35%が相場、となっています。

理論年収の30~35%を支払う人材定義
  • 20代で、社会人経験が1~3年ある(第二新卒)
  • 同業界での経験が1年以上ある
  • 同職種での経験が1年以上ある
  • 実務未経験でも、実務に必要な資格をもっている
  • 業界・業種未経験だが、マネジメント経験がある

細かく見ればもう少しあるかもしれませんが…大体こんな感じだと思います。つまり、上記に当てはまらない人材でも採用している企業は、わざわざ理論年収の30~35%を支払う必要はまだないかもしれません。

例えば採用ターゲット層が同じ複数の競合他社が「30万円」で採用をしているにも関わらず、その何倍にもなる理論年収の30%で採用をし続けるとどんどん利益が圧迫し、いずれは競合他社に敗北していきます。

つまり、「自分が採用したいターゲット層の手数料(採用単価)相場はいくらか」を常に認識しておく必要があります。闇雲に「相場は理論年収の30~35%だから」といって採用するのは危険です。

本題:業界・業種・経験からの手数料相場

ここからが本題です。相場が30~35%の定義は前述した通り、ある程度の経験のある中途人材です。例外はありますが、ほとんどの業界・職種にあてはまります。そのため、そこにあてはまらない下記条件を前提としています。

業界・職種別の手数料相場条件
  • 社会人経験1年未満(なしも含む)
  • 業界・職種完全未経験
  • 業界特有の免許・資格なし(自動車免許などは除く)

ここからさらに業界・業種に分けて解説します。私の経験から、2024年7月時点で確認できている範囲をまとめたものにはなりますが、一応どのくらい自信があるかも「◎」「〇」「△」でそれぞれ記載しておきます。(笑)

営業職

不動産関係

相場:賃貸・仲介:50万円 仕入れ・売買:理論年収の30%
自信度:〇
補足:仕入れ・売買はほぼ経験者と相場は変わらない。35%のところもある。賃貸系はまだそこまで高くないイメージ。

代理店全般

相場:50万円
自信度:◎
補足:ほとんど派遣企業。もしくは自社で営業代行している企業。ガス・電気・ウォーターサーバー・ケーブルテレビなどがほとんど。

キャリアアドバイザー(人材紹介)

相場:60万円
自信度:◎
補足:企業によってかなりバラつきあるが、均すと60万円くらい。

キャリアコーディネーター(人材派遣)

相場:50万円
自信度:〇
補足:こちらも企業によってかなりバラつきあるが、均すと50万円くらい。

WEB関連

相場:60万円
自信度:〇
補足:WEB制作、マーケ営業など。50~60万円の企業が多いが、それ以上はまだ少ない。

保険関係

相場:60万円
自信度:〇
補足:代理店で60万円くらいの企業が多い。フルコミッションの大手だと、30%も多い。

リユース業界

相場:60万円
自信度:◎
補足:大手も大体60万円くらい。年収の〇%、という企業はほとんどみたことがない。

中古車販売

相場:60万円
自信度:△
補足:調べた母数がそこまで多くないですが、大体60万円くらい。

事務職

相場:派遣企業:40万円 直接雇用:年収の30%
自信度:△
補足:ほどんど無期雇用派遣の企業。30万円か40万円が多い。直接雇用で、未経験採用はほどんどみない。

ITエンジニア

相場:50万円
自信度:◎
補足:ほどんど無期雇用派遣の企業。40万円か50万円が多い。50万円以上出す企業はあまり見ない。

ものづくりエンジニア

相場:50万円
自信度:◎
補足:ほどんど無期雇用派遣の企業。稀に60万円の企業もある。

製造オペレーター

相場:派遣企業:50万円 直接雇用:80万円
自信度:◎
補足:派遣企業は稀に60万円もある。直接雇用の企業は理論年収の30%もあるが、採用難易度が高いイメージ。

施工管理・維持管理

相場:派遣企業:60万円。直接雇用:30%
自信度:◎
補足:ほどんど無期雇用派遣の企業。採用競争が非常に激しい。近年は70万円以上の企業も増えてきた。直接雇用の企業は理論年収の30%くらいだが、採用難易度が高いイメージ。

サービス業

飲食業界

相場:80万円~90万円
自信度:〇
補足:大手は30%(年収が300万円だとして、90万円くらい)くらいも多いが、35%はあまりない。

アパレル・家電・携帯販売など

相場:派遣企業:40万円 直接雇用:60万円
自信度:◎
補足:ほどんど無期雇用派遣の企業。携帯販売は稀に70~80万円のところもある。ここ数年で30万円→40万円になったイメージ。

ホテル業

相場:理論年収の25%(大体70万円くらい)
自信度:△
補足:まだ人材紹介がそこまで浸透していない業界のイメージだが、使っているところは上記くらい。

警備業界・清掃

相場:1号警備:40万円 2号警備:30万円
自信度:◎◎◎
補足:私が前職で専門的に扱っていた業界なので、自信◎◎◎です。

介護職

相場:理論年収の20%(大体60万円くらい)
自信度:◎◎
補足:前述同様、私が前職で専門的に扱っていた業界なので、自信◎◎です。

ドライバー

運送

相場:準中型まで:60万円 中型以上:80万円
自信度:◎◎◎
補足:前述同様、私が前職で専門的に扱っていた業界なので、自信◎◎◎です。ただし、近年年収の30%の企業もチラホラ出てきています。

タクシー

相場:60万円
自信度:◎◎◎
補足:前述同様、私が前職で専門的に扱っていた業界なので、自信◎◎◎です。大手は60万円以上出しているところもあります。

人材紹介導入の裏情報

立ち上げ間もない紹介会社を狙え

人材紹介会社は立ち上げ間もない小規模の企業を契約することをおすすめします。なぜなら、小規模の企業は紹介できる企業がまだ少ないため、とにかく契約したいと思っていることが多いです。そのため、「手数料が低くてもまずは紹介先を増やしたい」と考えるため、値下げ交渉に応じてくれやすいです。うまく利用して、採用に結び付けていきましょう。

値下げ交渉は必ずすべし

人材紹介の手数料は企業によって異なりますが、サービス提案を受けた際は必ず手数料の値下げ交渉をしてください。応じてもらえない可能性はありますが、意外と値下げをしてくれる企業もあります。採用コストを抑えることは非常に重要です。

なお、人材紹介会社への値下げ交渉術は下記記事を参考にしてください。

最後に:常に相場は把握しておこう

採用は企業の成長のためにも非常に重要です。常に競合他社がどのくらいの金額で採用をしているのかを把握しながら、動くことが重要です。例えば、競合他社が50万円で採用しているのであれば「60万円にするからたくさん紹介してほしい」という交渉も人材紹介会社へすることもできます。

競合他社がいくらで採用しているのかは人材紹介会社の営業担当へ聞けば、大体濁しながらも答えてくれます。なお、人材紹介会社の使い方は下記にまとめているので参考にしてみてください。

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