上司ガチャに外れた20代へ。最初にやることと、辞めるか決める3つの基準

上司ガチャに外れた20代へ ベンチャー企業

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「上司ガチャに外れた」と感じながら、毎日出社している。入社1〜3年目の20代なら、そう思う場面があっても不思議ではありません。

結論から言うと、すぐに辞めるか残るかを決めなくても構いません。記録、相談、3つの基準の順に考える方法があります。

流れは、次の3つです。

  1. 起きたことを記録する
  2. 社内や社外で相談する
  3. 基準をもとに、辞めるか残るかを考える

体調に影響が出ているときは、先に体調や心に影響が出ているときの節をご覧ください。

この記事は、自分が悪いのか、上司が悪いのかが分からない人が、辞めるか残るかを決める前に、順番に整理するためのものです。ハラスメントかどうかは、当サイトでは断定しません。厚生労働省などの公的な情報と、相談先を案内します。

国の調査(厚生労働省委託、令和5年度)では、過去3年間にパワーハラスメントを受けた経験がある人は19.3%でした(20〜64歳の労働者等8,000人、2024年1月調査)。上司ガチャの割合ではありませんが、職場でつらい思いをした人が一定数いることを示す数字です。

出典: 厚生労働省委託事業「令和5年度 職場のハラスメントに関する実態調査報告書(概要版)」(令和6年3月)

上司ガチャに外れたと感じるのは、よくあること

「外れた」と感じる中身は、人によって違います。まずは、よくある例と、ハラスメントとの違いを整理します。

よくある「外れ」のパターン

次のような悩みが、よく挙がります。

  • 指示の内容や優先順位が、日によって変わる
  • 質問や相談がしづらい雰囲気がある
  • 評価の基準が見えにくい
  • 仕事を細かく管理され、任せてもらえない
  • 機嫌によって、接し方が変わる

これらは、相性や指導方針の違いから起きることもあります。上司を一方的に悪者にする前に、状況を分けて見ていきます。

相性・指導・ハラスメントの違いを、3要素で確認する

ハラスメントかどうかを、読者や当サイトが断定することはできません。ひとつの目安として、厚生労働省「あかるい職場応援団」のパワーハラスメントの説明を紹介します。

次の表は、同ページの3つの要素にもとづく確認項目です。

要素自分に聞いてみること
立場や力関係の差相手は上司や先輩など、断りにくい立場か
業務上の必要性・適切さ指示や叱責は、仕事に必要な範囲か。伝え方は適切か
就業環境への影響身体的・精神的な苦痛で、働く環境が不快になっているか

出典: 厚生労働省「あかるい職場応援団」ハラスメント基本情報

同ページには、適正な業務指示や指導は、パワーハラスメントに当たらないとも書かれています。

表に当てはまりそうに見えても、ハラスメントかどうかは個別の事情で変わります。判断に迷うときは、後の節で紹介する公的な相談窓口で聞くことができます。

まず今の会社でできること

上司を変えることは、自分にはできません。一方で、自分の側でできることもあります。ここでは、社内でできることを、順番に並べます。

こつろー
こつろー

上司を変えることはできへんけど、自分の側で動けることはあると思うよ。まずは記録からやな。

やりとりを記録しておく

まずは、起きたことをメモに残すところから始められます。

日付、場所、相手の発言や指示の内容を、事実だけ書きます。感想や推測は、別に分けておくと、後で読み返しやすくなります。

メールやチャットで受け取った指示は、日付が分かる形で残しておく方法もあります。ただし、社内の資料を社外に持ち出すことは、会社の規則に反する場合があります。扱いは、会社の規定で確認してください。

先ほどの国の調査では、パワーハラスメントを受けた人(1,546人)の36.9%が「何もしなかった」と答えています。記録だけでも始めておくと、後で相談するときの材料になります。

自分の側でできる工夫

上司の言い方が合わないだけなら、仕事の進め方の工夫で、負担が和らぐことがあります。

  • 指示を受けたら、「〇〇を△日までに、という理解で合っていますか」と確認する
  • 報告や相談の方法(口頭、チャットなど)を、上司の好みに合わせて聞いてみる
  • 優先順位が分からないときは、「AとBのどちらを先にしますか」と聞く

これらは、相性や伝え方の問題に向く方法です。工夫では解決しない範囲だと感じるときは、次の相談に進んでください。

社内で相談する(誰に、どう伝えるか)

相談先の候補は、上司の上の人、別の部署や別の先輩、人事・総務などです。

伝えるときは、上司への不満ではなく、仕事への影響を中心にする方法があります。記録があれば、日付と事実を添えられます。

伝え方の例を挙げます。当サイトの提案で、公的な資料にもとづくものではありません。

「〇月ごろから、△△の指示が日によって変わり、進め方に迷っています。いつ、どんな指示があったかは、メモにまとめています。一度、状況を聞いていただけませんか」

相談した内容が、どこまで上司に伝わるのかは、先に確認しておくと安心です。

異動の希望を出す

部署が変わると、上司との関係が変わる場合があります。

人事や上司の上の人に、異動の制度があるか、希望の出し方を聞いてみる方法があります。理由には、上司との相性だけでなく、やりたい仕事や伸ばしたい力も添えると、話が伝わりやすいかもしれません。

異動できるか、いつになるかは、会社によって違います。希望が通るとは限りません。

辞めるか残るか、決める基準

辞めるか残るかは、「すぐ辞める」「我慢する」の二択ではありません。ここでは、判断の材料になる3つの基準を挙げます。以下は当サイトの整理です。

辞めるか決める3つの基準の図

体調に影響が出ているか

体調への影響は、まず見ておきたい基準です。

眠れない日が続く、食欲が落ちた、休日も仕事のことが頭から離れない。以前と違う状態が続いていないかを、振り返ってみてください。

続いているときは、辞めるか残るかの判断より先に、相談や受診を考える方法があります。くわしくは体調や心に影響が出ているときへ。

相談しても何も変わらなかったか

社内で相談したあとの変化は、残るかどうかを考える材料になります。

  • 指示の出し方や、担当、チームに変化はあったか
  • 相談そのものが、受け止められたか
  • 変化がないとき、社外の窓口に相談できそうか

社内で解決しないときの選択肢として、社外の窓口があります。次の節で紹介します。

上司以外の理由も合っていないか

上司が替わっても残る悩みがないかを切り分けると、次の職場を選ぶときにも使えます。

仕事の内容、働く時間、給与、会社の将来性。「上司が替わったら続けたいか」を、一度考えてみてください。

離職率は、事業所の規模や産業によっても差があります。上司だけでなく、会社の特徴も見る材料になります(厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和5年3月卒業者)」)。

基準を書き出して整理する

迷うときは、次の5つをメモに書き出すと、頭の中が整理しやすくなります。

  • 体調: いつごろから、どんな変化があるか
  • 期間と頻度: 困ることが、いつから、どのくらいの頻度で起きているか
  • 相談した結果: 誰に相談して、何が変わった(変わらなかった)か
  • 上司以外の理由: 仕事内容、時間、給与などで合わない点はあるか
  • 上司が替わった場合: 続けたいと思えるか

答えがすぐ出なくても、整理したメモは、次の相談先(社内、窓口、転職エージェント)に伝えるときに使えます。

体調や心に影響が出ているとき

体調に影響が出ているときは、辞めるか残るかより先に、相談先につなぐことを考えます。当サイトは、診断や治療の判断はできません。ここでは、受診の考え方と、公的な相談窓口を案内します。

受診を考えるとき

眠れない、気分の落ち込みが続く、出社前に強い不安がある。そのような状態が続くときは、医療機関への相談を考えてください。

かかりつけ医のほか、精神科や心療内科があります。当サイトでは、どの状態が受診の目安に当たるかは判断できません。迷うときは、医療機関や次の窓口に聞いてください。

今すぐ身の危険を感じるときや、自分を傷つけてしまいそうなときは、ひとりで抱えず、119番に連絡するか、近くの人に助けを求めてください。

社外の相談窓口

状況に合わせて、窓口を使い分けられます。

厚生労働省の発表では、令和7年度に総合労働相談コーナーに寄せられた民事上の個別労働紛争の相談のうち、「いじめ・嫌がらせ」は55,614件で、14年連続で最多でした(2026年7月公表)。

窓口相談できること連絡方法
総合労働相談コーナーいじめ・嫌がらせ、配置転換など労働問題全般労働局・労働基準監督署などで、面談または電話
こころの耳 電話相談メンタルヘルスや、過重労働による健康障害に関する相談0120-565-455。月〜金 17:00〜22:00、土日 10:00〜16:00(祝日・振替休日・年末年始を除く)
こころの耳 SNS・メール相談同上SNS相談は24時間受付、返信は1週間以内(リーフレットの記載)
医療機関体調の診察、受診の相談かかりつけ医、精神科、心療内科など

出典: 厚生労働省「あかるい職場応援団」相談窓口のページ、厚生労働省「こころの耳」の電話相談のページ、こころの耳のリーフレット

総合労働相談コーナーの最寄りの場所は、各都道府県の労働局のページで探せます。窓口ごとの電話番号も、同じページで確認できます。

同じ「あかるい職場応援団」のページには、法テラス(問い合わせ内容に応じた窓口の案内)や、みんなの人権110番(最寄りの法務局につながる)も紹介されています。

受付時間や連絡方法は変わることがあります。利用の前に、公式のページで確認してください。

体調を整えたうえで、環境を変えることも考えたい。そう思ったときのために、次の節で転職の考え方を整理します。

転職を考えるなら

職場を変える方法のひとつに、転職があります。転職エージェントには、在職中に、情報収集として相談する使い方もあります。

入社3年以内に辞める人は、珍しくない

入社して3年以内に仕事を辞める人は、統計でも少なくありません。

厚生労働省の発表では、令和5年3月に卒業して就職した人の、3年以内の離職率は、大学卒で31.2%、短大等で43.1%でした(2026年10月23日公表)。

この数字は、転職がうまくいくかどうかを示すものではありません。また、離職の理由別の数字でもありません。「同じ時期に辞める人が、一定数いる」という目安として見てください。

次の職場で、また外れないために確認すること

配属先の上司を、入社前に選べるとは限りません。それでも、面接や面談で確認できることがあります。

当サイトの提案として、次の項目を質問にまとめておく方法があります。

  • 配属先のチームの人数と、上司・先輩の役割
  • 新人への教え方(研修や、相談できる人がいるか)
  • 評価の基準と、面談の頻度
  • 残業や休日の実態(求人票との違いがないか)
  • 入社後に、配属が変わる可能性があるか

答えてもらえるかどうかは、会社やエージェントによって違う可能性があります。面談の最初に、確認できるかを聞いてみてください。

第二新卒・20代向けのエージェントを使う

転職エージェントは、求人の紹介のほか、書類や面接の相談を受けられるサービスがあります。応募の必要があるかなどの条件は、サービスごとに違います。

そもそも転職エージェントで何をしてもらえるのかを先に知りたい方は、転職エージェントを使うメリットと効率的な使い方を参照してください。

第二新卒エージェントneoについては、neoの評判の記事で、口コミと、面談で聞く質問をまとめています。同記事はフリーター・既卒の人を中心に書いたものですが、公式サイトが第二新卒も対象に挙げていることから、入社1〜3年目の方が考える材料にもなります。

次の表は、3つのサービスを比べたものです。表の見出しは「フリーター・高卒・未経験も大歓迎」ですが、在職中の方が相談できるかは、各社の公式サイトで確認してください。特徴や評価は当サイトの整理で、第三者が確認した数字ではありません。

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よくある質問

上司が理由で辞めるのは甘えですか?

上司との関係は、働く環境の大きな要素です。仕事や体調に影響しているなら、辞める理由として考えることは、不自然ではありません。

ただ、勢いで決める前に、記録、相談、書き出しで整理しておくと、次の職場選びにも役立ちます。

何か月で見切りをつければいいですか?

公的な基準は確認できませんでした。月数で区切るよりも、体調への影響と、相談したあとの変化で見る方法があります。

体調に影響が出ているときは、期間を待たずに、相談窓口や医療機関に相談してください。

ハラスメントかどうか分からなくても、相談できますか?

総合労働相談コーナーは、いじめ・嫌がらせを含む、労働問題全般を扱うとされています。ハラスメントと言い切れなくても、困っている状況を伝えて、整理する場として使える可能性があります。

受付の範囲や方法は窓口ごとに違うため、利用前に公式のページで確認してください。

まとめ

  • 上司ガチャの「外れ」は、相性、指導、ハラスメントの可能性に分けて考える。ハラスメントかどうかは、公的な窓口で聞ける
  • まず記録を残し、社内で相談し、異動の希望も選択肢に入れる
  • 辞めるか残るかは、体調、相談後の変化、上司以外の理由、の3つを材料にする
  • 体調に影響が出ているときは、受診と公的な相談窓口を先に考える
  • 転職を考えるときは、次の職場で確認したいことを、質問にまとめておく
こつろー
こつろー

どうするかは、焦らず決めてええと思うよ。まずは記録と相談からやな。

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