※ベンチャー企業の選考スピードを知りたい方や、面接後の合否待ちの方に向けた記事です。
- 「ベンチャー企業の最終結果待ちだけどいつくるんだろう…」
- 「これから最終面接だけど、他社選考もあるから結果までの期間が知りたい!」
- 「合否の可能性をざっくり知りたい」
就職・転職活動をしていると、合否については誰もが気になることです。
今回はそんな方向けに、ベンチャー企業の最終面接からの合否出しまでの期間や、採用・不採用フラグについてなども解説していきます。
新卒から人材系のベンチャー企業へ就職し、面接担当やキャリアアドバイザーとしてベンチャー企業への紹介実績もある私が体験談を元に書いている記事ですので、参考にしていただければと思います。
著者名:こつろー。28歳。
- 新卒にて設立6年目の人材系ベンチャー企業へ就職。約4年間の在籍でキャリアアドバイザー、法人営業、事業責任者としてメンバー15人のマネジメントなどに従事
- ベンチャー企業のみに絞って就活し内定量産
- 2024年1月に設立1年目の人材系ベンチャー企業へ転職し現在に至る
- ベンチャー企業しか知らない
↓その他ベンチャー企業に関する人気おすすめ記事↓
結論:ベンチャーの場合は基本即日
結論からですが、ベンチャー企業の最終面接~結果出しまでは合否に関わらず1~2日以内がほとんどです。
私の記憶の範囲になりますが、就活の時受けた企業の結果はこんな感じでした。
- A社:午後に面接→翌日午前中に結果(内定)
- B社:午前に面接→その場で結果(内定)
- C社:午前に面接→翌日午後に結果(不採用)
あくまで私の経験にはなりますが、なんならその場で内定を言い渡されることもよくありました。
ベンチャー企業の面接~結果出しが速い理由については、後ほど詳しく解説していきます。
一般的には「一週間以内」
ただし、一般的に採否までは一週間以内というケースが多いです。理由としてはいくつかありますが、
- 他社候補者と比較してから決めたい
- 社内共有に時間がかかる
- 内定の場合は内定通知書の作成に時間がかかる
- 本当はすぐ出せそうだが念のため余裕をもって
上記のケースなどから、一般的に面接~結果出しまでは一週間以内くらいに行われることが多いです。
そのため、面接などでも「結果は一週間以内に通知します」と言われることが多いです。みなさんも一度は言われたことがあるのではないでしょうか?
ベンチャーの面接結果が速い理由
意思決定スピードが速いため
ベンチャー企業はとにかく意識決定のスピードが命です。企業を成長させるため、スピード感を持って事業運営をしていかなければなりません。
成長において最も重要ともいえる「採用」も同じ考えです。採用するか不採用にするかをのんびり考えている余裕はないのため、すぐに意思決定が下されます。
そのため、採用であっても不採用であっても結果はすぐに決まっているため、結果出しも早いということです。
組織の機動性が高いため
ベンチャー企業は少人数かつ組織の上下関係がフラットで、コミュニケーションが活発に行われることが多いです。そのため、面接結果についても、社内共有が早く、迅速に対応することができます。
前述の通り、採否の意思決定が早い→社内共有も早い→候補者への共有も早いというサイクルで行われています。
逆に言うと、採用に関わる人が多ければ多いほど、社内確認に時間がかかり結果出しも時間がかかってしまう、ということになる訳です。
社内全体の機動性はベンチャー企業の強みのため、その結果結果出しのスピード感にも繋がっていると言えるでしょう。
採用競争に負けないため
ベンチャー企業は、ネームバリューがないため、採用が非常に困難です。そのため、他の企業に優秀な人材を取られないように、採用に向けて迅速に動きたいと考えています。
また、候補者によってはなるべく就職先・転職先を決めたいと考えている人もいます。そのため、ベンチャー企業は、他の企業よりも早く結果を出すことで、採用を有利に進めようとします。
いずれにしても採用をしたい場合は、可能な限り早めに結果を出した方が企業側にとってはメリットが大きいということです。
これがあったら不採用フラグかも…?
面接~結果ができるまではドキドキが止まらないものです。どっちかわからない状態が耐えられない…!という人は下記の点がないかを確認してみてください!
入社前後の説明がない
最終面接はその名の通り企業と話す最後の場なので、ギャップが生まれないよう入社前の準備や入社後の流れの説明をされることが多いです。
例えば中途採用の場合は入社希望日を聞かれたり、研修内容、配属先決定はどうなるのか…などの説明が一般的です。
しかし上記のような話が一切出ない場合、採用するつもりがない=説明しても意味がないと思われている可能性があります。
入社前後の説明ない、あっても短くて雑、などのケースは不採用率が高いため、一つの基準として考えてみても良いでしょう。
めちゃくちゃ正直に言うとワイも時間ない中で面接担当しているときは特に説明してなかった。相手の時間も取るしその方が双方にとって良いと思ってたな
面接時間が30分以下
最終面接は「最終確認程度」をいう意味合いで行われることが多いため、そこまで時間が長引かないことも多いですが30分以下など極端に短い場合は注意が必要です。
本来採用するつもりであれば色んなことを聞いたり、承諾してもらうためのクロージングをかけたりなどすることが多いため必然と面接時間が長くなることが多いです。
そのため、面接時間が短い=興味がないと判断されるケースが多いため、最終面接とはいえ30分以下で終わると不採用フラグが立ってしまいます。
ただし、もちろん30分というのはあくまで目安ですし、短くても採用がでることもあるためご了承ください。
転職サポートしているときも求職者が面接15分とかで終わってしまうと「あっ…」って正直思ってまうし、やっぱり不採用になってることがほとんどやな。
企業が確認したいことを聞かれない
少し抽象度の高い内容ですが、、「企業が内定を出した場合、確認しておきたいこと」というのはいくつかあります。例えば、
- いつまで決めたいと思っているか?
- 他社選考状況はどうなっているか?
- 自社に対して懸念点はないか?
上記は主に「内定を出した時に承諾をしてもらえそうか?」を確認するための質問のため、確認されなかったときは不採用フラグの可能性が高いと言えるでしょう。
どの企業もそうやけど、基本的には内定を出す=入社してほしいと思ってるで。特に採用の苦しいベンチャー企業はなおさら。
面接開始時と終了時に面接官の態度が変化
これは実はよくあることです。前述の通り、本来最終面接は「最終確認程度」という意味合いで行われることが多いため、そこまで堅いものではないケースが多いです。
そのため、採用前提で面接が進みますがもし面接中に懸念が出てしまった場合は不採用と言わざるを得なくなってしまいます。
もちろん企業も採用をしたいため、「採用する気満々」→「不採用」となると面接官も一人の人間のため、明らかに対応が悪くなったりすることもあります。
企業のブランドイメージも下がるからワイはやらんように気を付けてたけど…まぁそういう企業もあるわな
一週間以上結果がこない
面接をしてから一週間以上返事がこない場合、かなり不採用フラグ濃厚です。おそらくこれが一番不採用になっている可能性が高いでしょう。
なぜなら面接から時間が経てば経つほど、候補者の温度感がどんどん下がっていきます。内定承諾をしてもらうためにも、企業は1日でも早く採用を伝えたいはずです。
そのため、採用の場合にわざわざ結果出しを遅らせるメリットは企業にないため、一週間以上結果がこない場合は不採用濃厚と受け止め次の準備をしていった方が良いでしょう。
正直ワイのキャリアアドバイザーとしての経験を通しても、面接から一週間以上経過して内定が出たケースは今までないな
これはさすがに採用フラグだ…!
もちろん逆も然りで、「これがあったら内定ほぼ確定」というものもあります。
私の就活体験もそうですが、現職のキャリアアドバイザーとしての経験からも信用いただける内容だと思いますので是非確認してみてください!
面接時間が1時間以上
面接時間が1時間以上だった場合は採用となる可能性が高いです。というよりも長ければ長いほど採用の可能性も上がっていくといっても過言ではないでしょう。
理由は簡単で、面接時間が長い=あなたに興味があるためです。そのためコミュニケーションが増え、必然的に時間も長くなります。
特にベンチャー企業は限られた時間の中で面接を行うため、採用するつもりのない人に時間を割くことはできません。その貴重な時間を多く割く、ということはそれだけ採用する気がある、といえるでしょう。
実はワイの現職でも面接時間が1時間以上だった場合の通過率は80%以上っていうデータがとれてる。短ければ短いほど不採用率が上がるな
「是非お待ちしています」
面接の終盤や帰り間際などに、「是非お待ちしています」と言われることがたまにあります。これはもう採用濃厚と言っていいでしょう。
はっきりと「内定」とは言われていないものの、承諾をしてほしいが故の企業の「心の声」と捉えてもいいでしょう。この場合は、「こちらこそよろしくお願いいたします」と答えておけばOKです。
面接内では内定かどうか読めず、最後にこの一言だけ言われるケースというのは正直少ないですが、私がキャリアアドバイザーとして支援している方の中で稀にありました。
当然こうなった場合の内定率はほぼ100%と言ってもいいでの、内定が出る前提で考えておいて問題ないと言えるでしょう。
まぁここまで言うならもはやその場で内定って言ってもいいけどな(笑)
「結果は2~3日以内」
前述の通り、面接の最後は「結果については一週間以内」と言われることがほとんどです。これは採用であっても不採用であっても一般的にはこのパターンが多いです。
しかし稀に、「結果に2~3日以内にお伝えします」と言われることがあります。この場合は内定が出る可能性は結構高くなります。
企業は「2~3日以内」と伝えてしまうと、もちろん期日内に結果を出さないといけません。わざわざ短くすると言うことは、すでに「内定が確定していて早く伝えたいから」という意図である可能性が高いです。
もちろん、逆に不採用だから、とも取れますが、すぐに結果を出して不採用、となると企業のイメージもあまり良くないため、不採用の場合は「一週間以内」と伝えることがほとんどでしょう。
就活してるとき、ベンチャー企業の場合特に2~3日が多かったな。んで大体受かってた記憶があるわ
選考状況をかなり聞かれる
具体的な選考状況を細かく聞かれる場合、内定になる可能性は高いでしょう。不採用フラグでも説明した通り、
- いつまで決めたいと思っているか?
- 他社選考状況はどうなっているか?
- 自社に対して懸念点はないか?
などの質問です。企業は内定を出す=承諾してほしいと考えているため、承諾に対して懸念になるようなことはなるべく排除しておきたいというのがあります。
ベンチャー企業の場合は特に採用のチャンスを逃したくないため、上記の質問からクロージングをかけられるようなことを言われることも少なくありません。
これって面接担当からすると他社のこと悪く言って企業イメージ下げたくないから、難しいねんな。まさに面接担当の営業力が問われる瞬間
現場の社員と顔合わせがある
面接後に、社内見学や、現場社員と話す機会を設けてもらう場合は内定の可能性が高いです。
理由としては実際の働く際にギャップを起こさないよう一緒に働く社員と話したり、現場感を見てもらうためです。また、企業によっては承諾してもらうための動機付けという意味合いもあります。
採用する気もない人にわざわざ社内を見せたり、社員の時間を奪うことは特にベンチャー企業ではデメリットしかないので、しないですよね。
この時点で合格が決まっていることがほとんどなので、この現場社員との顔合わせは安心してざっくばらんに話しても問題ないでしょう。
ただワイの前職は実は現場社員に採用権があって、その顔合わせで落とされるってこともあったから適当にやったらあかんで(笑)
まだ選考中の方へ!ベンチャー面接の見られるポイント
まだベンチャー企業の選考が残っている方向けに、ベンチャー企業が面接で重点的にみているポイントもついでに伝授します!是非参考にしてみてください。
なお、ベンチャー企業の面接のポイントついては下記記事でも詳しく説明しておりますので、あわせてご確認ください!
成長意欲が高いか
ベンチャー企業はまだ成長フェーズの段階のため、会社を大きくしていくためには社員の成長も欠かせません。そのため、一人一人の成長意欲は重要となります。
また、ベンチャー企業は少人数規模のことが多いため一人一人の業務負荷は必然的に上がります。その業務負荷を「キツイ」ではなく「成長」に変換できる人がベンチャー企業で結果を残していきます。
成長やキャリアアップに興味がない人だと、ベンチャー企業の環境は息苦しくなる可能性が高いため、面接時には重点的に見られることが多いでしょう。
ストレス耐性があるか
一般的にベンチャー企業はストレス負荷の大きい環境と言われています。そのため、数あるストレスに耐えられるかどうかというのは企業側も気にするポイントとなります。
私自身もこれまで体制が整っていないからこそ感じるストレスは多かったので、ベンチャー企業で就業していく上でやはりストレス耐性は必須といえるでしょう。
そのため、これまでの人生でストレス環境に耐えてきた経験などがあると、良い印象を与えることができるでしょう。
過酷さを理解しているか
一般的にベンチャー企業の環境は過酷と言われているため、入社後にギャップを起こさないためにもその過酷な理由を把握しているかは企業にとっても社員にとっても非常に重要です。
ベンチャー企業の離職理由として「思ったよりきつかった」という人は非常に多いです。私も前職でもこの理由で辞めていった人を何十人もみてきました。
企業としても長く活躍できる人をもとめているため、ベンチャー企業の厳しい部分を理解しているかは面接時の見られるポイントの一つとなるでしょう。
素直さ・柔軟性があるか
ベンチャー企業では良くも悪くも環境変化が非常に多いです。そのため、その変化に対して素直に受け入れて対応していく柔軟性が必要となります。
例えば突発的に依頼される業務や部署異動なども行われることが多いため、依頼されたときに「はい、やります!」と素直に受け入れられる人間が好まれるということです。
そのため、面接時の受け答えでも相手を否定するような発言をしてしまうとマイナスイメージとなるため、気を付けておくべきでしょう。
自責の念があるか
ベンチャー企業では環境が整っていない分、失敗や結果が出ずらいこともよくあります。その時に、常に自責の念で考えられるかどうか、というところは面接においても見られているケースが多いです。
例えば営業で結果が出ていないときに、「マニュアルがないから」「知名度が低いから」などという他責思考の人は、まず活躍することは難しいです。
そのため、常に自責の念でPDCAサイクルを回す意識のある人がベンチャー企業では特に好まれる傾向にあります。
まとめ:採否フラグを判断して次に備えよう!
ベンチャー企業は、
- 意思決定スピードが速いため
- 組織の機動性が高いため
- 採用競争に負けないため
などの理由から結果出しが迅速に行われます。候補者からとしても早く結果を知れることは嬉しいことでしょう。
また、面接~結果待ちの段階で、下記のような場合は不採用の可能性が高いでしょう。
これは不採用フラグか…?
- 入社前後の説明がない
- 面接時間が30分以内
- 企業が確認したいことを聞かれない
- 面接開始時と終了時に面接官の態度が変化
- 一週間以上結果がこない
しかし逆に、下記のような場合は採用かも…!
これは採用フラグだ!
- 面接時間が1時間以上
- 「是非お待ちしています」と言われる
- 「結果は2~3日以内」と言われる
- 選考状況をかなり聞かれる
- 現場社員との顔合わせがある
不採用フラグが立っている場合は次の選考の準備、採用フラグの場合は入りたい企業であれば入社準備など、次に備えた行動を意識しましょう!
大阪府出身、東京都在住28歳。人材業界歴5年。新卒で創業6年目のベンチャー企業に入社し、約4年間で20代の方を中心に累計2,000人以上の転職をサポート、法人営業部では年間売り上げ全社100人中1位、事業責任者にて部下15名のマネジメント。その後、創業1年目のベンチャー企業に転職。ベンチャー企業の情報を中心に発信し、「ベンチャー企業希望者はこのサイトだけ見ておけばOK!」というサイト作りを目指しています。そして猫好き。