「ベンチャー企業への就職・転職を検討しているけど自分は向いているのだろうか…」
「ベンチャー企業に向いてない人ってどんな特徴があるのだろう…」
「ベンチャー企業に就業している人のリアルな声が知りたい」
本記事では、新卒で設立6年目のベンチャー企業に入社し4年間在籍した後、設立1年目のベンチャー企業へ転職した著者が体験談を元にベンチャー企業に向いている人・向いていない人を解説しています。
自分自身がどちらに当てはまっているか比較しながら、今後の参考にしてみてください。なお、体験談を元にしたベンチャー企業に関することは下記でも紹介していますので、そちらも参考にしていただけると嬉しいです!
- 新卒にて設立6年目の人材系ベンチャー企業へ就職。約4年間の在籍でキャリアアドバイザー、法人営業、事業責任者としてメンバー15人のマネジメントなどに従事
- ベンチャー企業のみに絞って就活
- 2024年1月に設立1年目の人材系ベンチャー企業へ転職し現在に至る
- ベンチャー企業しか知らない
ベンチャー企業とは
そもそもベンチャー企業とはなんでしょうか。ここについては、明確な定義はありません。しかし一般的には下記のような企業をベンチャー企業と指します。
・設立~10年目くらいの企業
・大手企業がやらない独自性の高いサービスを運営している企業
ベンチャー=venture(冒険)に由来しているため、新しいことに挑戦し続けまだ成長段階にある企業とベンチャー企業と定義して良いでしょう。
ベンチャー企業と混合しやすいもの
スタートアップ企業との違い
ベンチャー企業のことを調べていると、スタートアップ企業という言葉も良く耳にするのではないでしょうか。このスタートアップ企業というのも、特に明確な定義はありません。しかし、一般的に言われているベンチャー企業とスタートアップ企業の違いは下記の点です。
特徴 | ベンチャー企業 | スタートアップ企業 |
ビジネスモデル | 既存のビジネスモデルがベース | まだ世の中にない新しい事業 |
重要視する点 | 事業の安定化、収益化 | 革新性、成長性 |
目的、ゴール | 長期的に残る企業へ | 急激な成長、売却など |
大きな違いは、目的・ゴールの部分です。ベンチャー企業は事業を安定させる途中段階、というイメージですがスタートアップは急成長させ最終的にはバイアウト(売却)を目的としていることが多いです。
中小企業との違い
中小企業の定義は、中小企業基本法によって定められています。
業種分類 | 常時使用する従業員の数 | 資本金の額又は出資の総額 |
(1)製造業その他 | 300人以下 | 3億円以下 |
(2)卸売業 | 100人以下 | 1億円以下 |
(3)小売業 | 50人以下 | 5千万円以下 |
(4)サービス業 | 100人以下 | 5千万円以下 |
なお、前述の通りベンチャー企業には明確な定義はありません。基本的にベンチャー企業は規模は大きくないため、この中小企業の中に含まれるということになります。
定義されていない点で、ベンチャー企業との違いで言うとこんな感じでしょうか。(著者の感覚)
特徴 | ベンチャー企業 | 中小企業 |
創業 | ~10年以内 | 10年以上 |
成長フェーズ | 事業が伸びてきている段階 | 既存事業で安定している |
組織文化 | 自由・フラットな文化 | ルール化されている |
大手企業との違い
「大手かベンチャーか」と比較されることもありますが、この大手企業というものにも明確な定義はありません。一般的には、下記のような企業を大手企業と指します。
・業界内での売り上げシェア率などが上位
・世間一般に知れ渡っている
・業績が安定している
中小企業と違って明確な定義がないため、「中小企業より規模の大きい企業が大手企業」という位置付けで良いでしょう。大手とベンチャーの違いは感覚でも明らかな違いがあると分かると思いますので、割愛をします。
ベンチャー企業に向いている人10選
ここからはどんな人がベンチャー企業に向いているのか?を著者の経験を元に10選紹介していきます!
とにかく独立思考が強い人
ベンチャー企業では独立に必要な経験や知識を学べるスピードが速いです。人数の少ないベンチャー企業は一つの業務だけでなく、早期から複数の業務を同時進行で進めることが多いため「早期から薄く広く」学ぶことが多いです。
例えば独立した私の先輩の例を上げると、こんな感じです。
もちろん一つ一つのスキルや知識は、長期的に一つの業務を極めている人よりは劣りますが、独立することにそこまでの経験は必要ないんだなと感じました。
また、ベンチャー企業の特徴としてよく言われるのが、「経営者と距離が近い」です。経営的な視点を身近で学べることに加え、経営者という優秀な人の傍で業務をしていると必然的に成長するスピードは上がります。この点も含め、独立思考の人はベンチャー企業に向いているといえます。
完全なドM気質な人
前述の通り、ベンチャー企業では同時進行で任される業務が多いです。そのため、どこかで必ず自分のキャパシティを超え、訳が分からなくなる時がきます。この瞬間を「キツイ」と捉える人がほとんどでしょう。
しかしこの瞬間を「楽しいやべぇ!」と捉える人がいます。スーパードM人間です。この思考を持っている人はベンチャー企業のカオスな環境を難なくこなせるため、追い込まれることが好きなドM人間はベンチャー企業に向いているでしょう。
私が一時期やっていた業務例を紹介しておきますので参考までに。
・新規開拓法人営業プレイヤー(15件/月)
・既存顧客訪問(10件/月)
・採用面接(10件/月)
・法人営業メンバーマネジメント6名
・コールセンターメンバーマネジメント3名
・他部署クレーム対応(5件/月)
・人事考課面談(9件/月)
・新規事業開拓出張(2日/月)
まだ細かいことはたくさんありましたが、さすがに1日4時間以上残業はしていました。ストレスは正直ありましたが、それ以上にドMな性格が勝っていました。
やりたいことがないが成長したい人
「やりたいこととか別にないけどとりあえず成長したい!」みたいな人は個人的にはすごくおすすめです。私自身がそうだったからです。私が入った企業はたまたま人材系でしたが、人材系に行きたい気持ちは0でした。ただ成長できそう、という理由だけで決めました。
ベンチャー企業は勝手に成長できるので、希望業界・職種がない人はとりあえず入ってみるといいと思います。成長した後は、そこからもしやりたいことが見つかれば転職・独立をすればいいだけです。無理矢理希望業界を絞らず、一番成長できそうな企業を選びましょう。
個人的な意見やけど…やりたいことで企業を選んでる人って失敗してる人が多い。理由は「思ってたんと違う」という理想と現実のギャップやわな。仕事なんやから、やりたくないこともするときは絶対あるで
鈍感な人
ベンチャー企業はストレスが多くかかるので、細かいことに気付かない鈍感な人はすごく向いているでしょう。人間のストレスは大体、「周りからどう思われてるかな…」「自分だけ馴染めてない気がする…」「また怒られた…」など対人関係から発生します。
しかし鈍感な人は、例えば周りから見て明らかに怒られていても、怒られていることに気付きません。そのため、ストレスを抱えることがないのです。
私の前職では最強の鈍感人間がいました。
○○さん…また社長にめちゃくちゃ怒られてましたね、大丈夫ですか?
え、私ですか?いつですか…?
えっ…さっきめちゃくちゃ怒鳴られてませんでした…?
あぁさっきですね!○○のことで指摘受けてました!
あれを指摘ととらえるのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
毎回聞いてもこんな感じでした。さらに、鈍感な人=ストレス耐性が強いと判断されるので、結果的に社内の評価も上がります。ベンチャー企業はストレス耐性が強い人大好きです。
鈍感な方、あなたの活躍する場はベンチャー企業です。
学歴コンプレックスがある人
「社会に出ると学歴は関係ない」と言われますが、はっきり言ってそんなことはありません。社員同士でどこの大学かは話しますし、転職でも採用基準の一つになりますし、合コンでは高学歴がモテます。
そんな学歴コンプレックスを改善するには、「ビジネス戦闘力を上げ、稼ぐ」以外ありません。これを学歴関係なく早期で実現できる可能性があるのがベンチャー企業です。
自分には学歴がないから大手は無理…と諦めるのは辞めましょう。ベンチャー企業で圧倒的な成果を出せば、大手企業へ転職できます。実際、ベンチャー企業は学歴関係なく採用されることが多く、結果を出した人が正義です。
学歴コンプレックスがある人、ベンチャー企業へ入って将来見返そう。
承認欲求が強い人
私はあまりなかったですが、褒められたい、認められたい。そんな方はベンチャー企業に向いています。ベンチャー企業は少人数のため、社内全員が顔見知りです。部署関係なく、社内情報は全員が共通で知っていることも多いです。
つまり、誰かが結果を出した時は社内全体に周知され、「あの人はすごい」と一目置かれます。褒められまくりの毎日です。承認欲求が強い人にとってこれ以上のことはありません。
しかし、逆もあるので注意しましょう。例えば私の前職では、プライベートで泥酔し一般の方と暴力沙汰になり会社へ通報が入ったことがありました。当然、社員100人全員に一瞬で知れ渡り、気まずさから退職しました。(笑)
結果を出してると、調子に乗ってプライベートで羽目外す人はたまにおるから、謙虚にいこ。
自己肯定感が高い人
ベンチャー企業は、成功事例のマニュアルなどはほとんどありません。また、常に答えのわからない新しい事業へも挑戦していきます。そのため、常に「自己肯定感」「謎の自信」などを持って取り組まないと、きついです。(笑)
例えば営業でも、実績のない商材を企業に対し自己肯定感バチバチで営業をし、信頼を勝ち取り契約に繋げます。実績がない以上は、個人を売るしかないからです。やはりこの自己肯定感が強い人はベンチャー企業でも結果を出している人が多かったです。
自意識過剰、ナルシスト。ベンチャー企業はあなたを待っています。
過去に理不尽な環境にいた人
これはいわゆる過去エピソードから理不尽な環境にいた人=ストレス耐性が高いということです。前述の通りベンチャー企業ではストレス耐性が必要ですが、基準としては過去に理不尽な環境にいた経験がある人は耐えやすい傾向にあります。
例えば私の場合は高校時代、超強豪校の体育会系の部活に所属していました。当時は、
・先輩の部室に呼ばれ「なんかおもろいことやれ」
・ケツバット
・部活後のパシリ
書き出すとキリがないですがこの辺は日常茶飯事でした。このご時世では大問題ですね。(笑)
経験した内容は違えど、体育会系出身、家庭環境が複雑だった、などといった方は自然とストレス耐性がついているため、ベンチャー企業での環境もそこまで苦にならないことが多いでしょう。
個人的な意見やけど…部活とかバイトとかあんまりしてなかった人とかは離職率高いな
趣味がない人
ベンチャー企業では業務量の多さから休日出勤をせざるを得ないときもあります。そのため、休日は絶対に趣味に使いたい、という人はその趣味を我慢をしないといけなくなる時もあります。趣味がある人にとっては大きなストレスがかかります。
そのため、特に休日はやることないから勉強、気が向いたら遊びに行くくらいの感覚の人はベンチャー企業に向いているでしょう。全てのベンチャー企業がそうではないですが、結果を出している人は何かしら休日にも勉強したり、仕事の復讐をしている人が多かったのは事実です。
趣味がない人=つまらない人とされることもありますが、そういう人の方がベンチャー企業で出世して最終的に人生豊かになることもあります。
まぁ正直、働きすぎは日本人の悪いところやから正とは思わんけど、そら休日も勉強してる人の方が圧倒的に成長するのは事実やわな
常に上がいるほうが好きな人
追われる立場より追う立場が好きな人の方がベンチャー企業には向いています。ベンチャー企業では結果を残せば出世が早いですが、最終的には圧倒的トップの社長が必ずいます。自分よりはるかに社会人経験も多い社長を追い抜くとなると、並みの努力ではかないません。
そのため、「常に追いつけない圧倒的な存在がいる」環境があるため、その環境が好きな人はベンチャー企業が向いているでしょう。逆に、自分よりすごい人がいるのは嫌、という人はストレスとしてとらえてしまうので、厳しいかもしれません。
ベンチャー企業に向いていない人10戦
逆にどんな人はベンチャー企業に向いていないのでしょうか?こちらも著者の経験を元に10選紹介していきます!
周りからの見られ方を気にする人
ここでいう周りからの見られ方というのは大きく2つあります。
・社内からの目線・評価など
・プライベートでのスペック面など
1つ目の社会からの目線については、ベンチャー企業では主体的に動き自らの結果を求める必要があります。そのため、「自分がこれをすると周りからこう思われる…」などと気にしてしまう人はこれが足かせとなる可能性があります。ある意味、協調性が高い人はベンチャー企業に向いていないといえるでしょう。
2つ目のプライベートでのスペック面については、例えば初対面の人などと話すときは、仕事の話になることが多いです。ここで大手であれば社名を言えば「すごい!」と自らのスペックを確認できます。ベンチャー企業の場合は社名を言っても「…?」となるため、スペックやステータスを気にする人はベンチャー企業には向いていないでしょう。
動機が「なんとなく楽しそう」
これは一番危険です。ベンチャー企業は、ある意味「キラキラしてて楽しそう」と思われがちです。特に最近ではブランディングのためSNSなどで楽しそうな動画が流れてくることも多いでしょう。
しかし実態はキツイことの方が多いです。仕事なので当たり前ですが、楽しいこともあればキツイこともあります。その楽しそうな面だけをみて入社すると、「思っていたのと違う」となり早期離職に繋がります。
基本的に退職は「理想と現実ギャップ」により起こるので、良い面だけを見て企業選びをするのはおすすめできません。
優しすぎる性格の人
ベンチャー企業では結果が求められます。業務で優しい性格が出てしまうと、その結果に影響してしまうこともあります。例えば、
・周りで悩んでいる人がいても気にせず自分の結果優先
・営業では多少無理なことでも「いけます!」で契約を取る
実際はこれくらいの感覚の人が結果を出しているのは事実です。しかし、不誠実ということではありません。
例えば、「周りの困っている人を助ける」というのは自分が会社からもとめられている役割ではありません。そのため、これは単なる優しさなのです。これを業務中にやってしまい、自分の稼働時間が減ると、当然その分ロスとなります。
つまり、優しさの上に自己犠牲をしてしまう人は結果を強くもとめられるベンチャー企業には向いていないでしょう。
多趣味な人
向いている人の特徴でも記載しましたが、多趣味な人、つまりプライベートでやることが多い人はあまり向いてないでしょう。ベンチャー企業では、やむを得ず休日出勤をするケースは多くなるため、趣味の多い人からするとその時間を削ることは大きなストレスとなります。
目立つのが嫌いな人
ベンチャー企業では人数が少ないため、良くも悪くも人前に立ったり、目立ったりすることが多いです。例えば社内でのプレゼンや、応募者の方への企業説明などを任されることもあります。
また、結果を出している人は社内でも必然的に目立ちます。そのため、目立たずコツコツと業務をしたい人はベンチャー企業に向いていないでしょう。
感情移入しやすい人
優しすぎる性格の人、に似ていますが感情移入をしてしまう人もあまり向いていないでしょう。例えば営業職では、なかなかうまくいっておらず苦しんでいる企業もあります。そんな時に、可哀想だからという理由で値下げをしたりしてしまう人もいます。
本来やるべきことよりも感情が優先してしまうと、結果に繋がりにくくなります。もちろん、長期的に関係値を築いていくために値下げをする、ということもありますが、ベンチャー企業では目先の結果がもとめられることが多いのであまり合わないかもしれません。
やりたい仕事が明確な人
基本的にベンチャー企業では常に変化があります。「人の入れ替えが起こる」「新規事業を始める」「事業撤退」など、常に変化に対する適応も求められる環境です。
そのため、「自分のやりたいことを実現する」というのは物理的に難しいことが多いです。仮にできたとしても、どこかのタイミングで変化が起き、できなくなる可能性も高いです。
やりたいことが明確に決まっている人は、変化の多いベンチャー企業は向いていないでしょう。
自責の念が強すぎる人
ある意味で自責の念・責任感が強すぎる人は向いていないかもしれません。ベンチャー企業ではまだ社内制度がしっかりしてないことが多いため、その結果取引先へ迷惑をかけてしまうケースも多々あります。
失敗やミスがある度に、「自分のせいで…」となっているとメンタルが持ちません。そのため、多少は「うん、これは会社が悪い!(笑)」くらいの感覚を持ってバランスを保つことが大事です。責任感が強いことは大事ですが、自責が強すぎてメンタルを壊した人もたくさん見てきたので、注意が必要です。
これは結構大事。怒られても「知らねーよ!」と時には思えるくらいの感覚が重要。失敗がたまたま何回か重なって辞めてしまう人を何人も見てきたわ
繊細な人
性格的な面で言うと、繊細な人よりは大雑把な人が良いでしょう。これも「感情移入してしまう」「優しすぎる」と似ていますが、変化の多いベンチャー企業で細かいことを気にして、その都度感情が揺さぶられるとやはりメンタルが持たないため、繊細な人もベンチャー企業には向いていないでしょう。
受け身な人
これまでの内容を見ればもうお分かりかと思いますが、受け身な人にとっては厳しい環境でしょう。ベンチャー企業は研修・教育制度はあまり整っていないことが多いため、とにかく自ら学ぶ主体性がもとめられます。
「言われたことを整理して遂行する」ことが得意な人もいると思います。もちろん素晴らしいことですが、ベンチャー企業では「自ら仕事をとりにいく人」の方がもとめられるため、受け身な人は向いていないでしょう。
もちろん何も指示がない、ということではないが、「言われていなかったので」という言い訳はあまり通用しないことが多いのでやっぱり主体性は大事やわな
ベンチャー企業で働くメリット
ベンチャー企業で働くメリットを3つ紹介します。
学歴・スキル関係なく成長できる
学歴やスキル関係なく、頑張り次第で成長できるのがベンチャー企業で働くメリットです。理由は以下です。
・学歴・スキル関係なく、ポテンシャル採用をしている
・少数精鋭のため、結果が評価につながりやすい環境
・任される業務範囲が広い
・経営者の側近で仕事ができる
しっかりと結果を出せば、3年後には大手企業に入った同期よりも圧倒的に成長している、なんてこともあり得ます。むしろ結果をしっかりと出していれば、必然的にそうなります。誰でも頑張り次第で成長できる環境があるのがベンチャー企業で働くメリットです。
なお、ベンチャー企業の成長に関する記事は下記で詳しく解説してますので、参考にしてみてください。
自由度が高い
ベンチャー企業は良くも悪くもルールが少ないことが多いため、比較的自分の意思決定で業務を進められることも多いです。ルールが多いと、自分ではこうした方が良い、と思っていることもできなかったりするもどかしさもありますが、ベンチャー企業では少ないケースが多いです。
自分で意思決定をすることによって、その結果を振り返り、次回アクションに活かす、いわゆるPDCAサイクルを回すことができます。この「自分でどれだけ意思決定をしてきたか」というのは社会人経験を積むに連れて非常に重要になってくるため、その経験が積めることはベンチャー企業で働くメリットだと思います。
例えば上司に意思決定を促したとき、「よくわからない…」と言われると嫌ですよね。自分が部下を持った時にそうならないように気を付けよう
他の人とは違う経験が残る
「ベンチャー企業で結果を出した」という経験をしている人は周りでも少ないのではないでしょうか?例えば今後転職するときでも、ベンチャー企業という過酷な環境で結果を出した人の市場価値は非常に高いです。将来的なことなので想像がつきにくいかもしれませんが、どの企業も欲しい人材だと思います。
そのため、他の人にはない強みが経験として残るので、他人と差別化を図りたい人にとってはベンチャー企業で働くことはメリットです。
ベンチャー企業で働くデメリット
次にベンチャー企業で働くことのデメリットを3つ紹介します。
色んな角度のストレスが溜まる
ベンチャー企業では、想像以上に色んな角度からストレスが溜まります。
・教えてもらってないことで怒られる
・社長の機嫌を損ねないようにする
・自分の評価と関係ない業務を任される
・社内全体で公開処刑(詰められる)
おそらくこういったことはどのベンチャー企業でも起こる可能性は高いので、やはりある程度腹をくくっておこないと日々ストレスが蓄積し、いずれ限界を迎えてしまう可能性もあるため注意が必要です。
安定性はない
ベンチャー企業は業績が安定してないため、待遇が上がらない、場合によっては倒産のリスクすらあります。大手企業では資金力があるため、多少1つの事業が業績が悪くても他の事業でどうにかなります。ベンチャー企業は1つ1つのサービスが命なので決して安定とはいえません。
時には自分自身が結果を出していても会社全体の業績が悪ければ昇給しない…なんて可能性もあります。やはりある程度の安定性をもとめるのであれば、ベンチャー企業は辞めておいた方が良いでしょう。
結果を残せなければキツイ
ベンチャー企業でやってみたものの全然結果が出せず転職…となってしまうと結構厳しいです。「ベンチャー企業の環境に耐えられなかったんだな」という見方をされるので、やはり転職活動でも不利になるでしょう。
そのため、「ベンチャーに入ればとりあえず成長できる」という感覚は危険です。「ベンチャーに入って結果を残せば成長できる」という想いでしっかりと意思決定をしてください。
良い点も悪い点も理解した上で意思決定をしよう
ベンチャー企業でも大手企業でも、それぞれ向き・不向きもあれば、メリット・デメリットもあります。良い点だけを見るのではなく、悪い点もしっかりと把握した上で最後は自分自身で意思決定をしよう!
大阪府出身、東京都在住28歳。人材業界歴5年。新卒で創業6年目のベンチャー企業に入社し、約4年間で20代の方を中心に累計2,000人以上の転職をサポート、法人営業部では年間売り上げ全社100人中1位、事業責任者にて部下15名のマネジメント。その後、創業1年目のベンチャー企業に転職。ベンチャー企業の情報を中心に発信し、「ベンチャー企業希望者はこのサイトだけ見ておけばOK!」というサイト作りを目指しています。そして猫好き。